生涯知能教育SIG開催のお知らせ
大規模言語モデルの教育的活用と“考える力”を引き出す使い方
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大規模言語モデルの教育的活用と“考える力”を引き出す使い方
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講演題目:大規模言語モデルの教育的活用と“考える力”を引き出す使い方
登壇者:難波英嗣教授(中央大学)
日時:6月22日(日)15:00~17:00 (オンライン開催)
参加費:無料 (次のミーティングリンクよりご参加ください。)
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ミーティングリンク:
https://chuo-u.webex.com/chuo-u/j.php?MTID=m1ec02091d61e9750ad3d8279d773d817
ミーティング番号:2510 751 5828
パスワード:uSrc2zXyD75
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講演概要:
本講演では、ChatGPTをはじめとする大規模言語モデルの基本的な仕組みと、教育現場における活用の可能性について解説する。大規模言語モデルは、大量のテキストを基に学習し、文脈を考慮した自然な文章を生成する能力を持つ。本講演では、その技術的背景を専門知識がなくとも理解できるよう平易に紹介しつつ、出力を効果的に導くための「プロンプトエンジニアリング」の考え方と実践例についても取り上げる。
教育現場においては、教材作成、作文支援、探究学習支援、語彙習得支援など、多様な活用法がある。特に、生徒の自由な発想を引き出し、複数の情報や意見を整理・分類し、構造的に理解させる活動において、大規模言語モデルは有効な補助ツールとなり得る。AIの提案をもとに自ら考え、比較し、再構成するというプロセスを通じて、生徒の思考力・表現力を高めることが期待される。
一方で、大規模言語モデルは誤情報や偏りを含む可能性もあり、そのままの出力を鵜呑みにすることは危険である。したがって、AIリテラシーの育成と批判的思考の指導が不可欠となる。教育現場における生成AIの導入は、技術的理解と教育的配慮の両立が求められる。本講演では、教師が主導権を持ちつつ、大規模言語モデルを学びの支援装置としてどのように活かしていけるかを、具体的な活用事例を交えながら提案する。
講演者略歴:
2001年 北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程修了.博士 (情報科学). 現在,中央大学理工学部教授.日本学術振興会特別研究員(PD),東京工業大学精
密工学研究所助手,広島市立大学大学院情報科学研究科准教授を経て,2019年より現職.2011年 情報処理学会論文誌データベース優秀論文賞.2017年 日本図書館情報学会論文賞.言語処理学会,情報処理学会,人工知能学会,日本データベース学会,ACM 各会員.